昔も今も、櫨蝋は日本だけ。

はぜの実 櫨(はぜ)は江戸時代、九州各藩における奨励作物でした。その実から採取される櫨蝋は高値で取引され、和ろうそくや日本髪・相撲力士の鬢付け油等に多く使われてきました。

 世界にはいろんな種類の植物蝋が存在しますが、昔も今も櫨蝋は日本にしか存在しません。櫨蝋には結晶が小さく粘り気のある「日本酸(Japan Acid)」と呼ばれる成分が含まれており、この日本酸が多く含まれているのは櫨蝋だけなのです。櫨蝋がJapan Wax、櫨の木がJapan Wax Treeと英訳される所以です。

 櫨の和ろうそくは、上品で優しい炎の色をしています。その炎を見て、長年様々な蝋を扱ってきた手がけろうそく職人は力強く断言します。

 「櫨ろうそくの炎は、地球上で一番美しい炎だ。」

 

 

眞櫨和ろうそくとは

和ろうそく

日本の伝統的な和ろうそくは
3つの要素で成り立っています。

 

 櫨蝋(はぜろう)
 芯
 手がけ製法


「眞櫨和ろうそく」は、
この全てを、

国産の最高品質にこだわって製作されています。

 

揺らめく美 〜活動を通じて受け継いだ日本独特の芯〜

正徳さん 和ろうそくの特徴は、その独特の芯にあります。和紙に、イグサの品種「灯芯草」から髄を引き出す「芯引き」、その髄を一本づつ巻いていく「芯巻き」作業は、全て手作業です。
 灯芯草の髄は非常に柔らかく吸放出性に優れており、櫨蝋をすみやかに炎へと送り出し、美しい炎の形を作り出す役目を果たしています。


 当委員会では、和ろうそくの芯づくりを受け継ぎ、後継者らによって作り続けています。
 和ろうそくの芯づくりは、毎週火曜に櫨屋敷で体験できる他、各イベントでも行っています。詳しくはお問い合わせ下さい。(写真は矢野真由美)

 

 

 

手がけの伝統 〜大與〜

大西さん 伝統の手がけ製法による「ろうそく作り」は、滋賀県にある近江手作り和ろうそく「大與」。


 手がけは素手で蝋を何回も繰り返し塗り重ねていく製法です。この製法ができるのは、融点が低い(約51度前後)櫨蝋だけ。内側と外側の蝋の品種を変えることで、ほとんど蝋だれせずに静かに燃えていきます。


 手作りならではの温かみのある和ろうそくに仕上っています。(写真は大西明弘さん)